学生に聞く! 私のゼミの魅力 末松ゼミ編

学生に聞く! 私のゼミの魅力 末松ゼミ編

2025.11.17

2025.11.16

メジャー選択の決め方

埼玉大学の経済学部は経済という名目ながら、主に経済、経営、国際、法学の4つの専攻に分かれています。1年生は主に基盤科目を中心に様々な分野を学ぶため、履修登録にあまり悩む必要はありませんが、二年生からはそうしたことを考えながら講義を選択していく必要があります。1年生の10月にメジャー選択が行われるため、もしメジャー選択がすでに決まっている場合では、後期の履修登録の段階から徐々に自分の専攻の必修科目や選択必修をとっていくのもおすすめです。

末松ゼミってどんなゼミ?

今回は管理会計論の講義を持つ末松栄一郎教授が行っている、通称「末松ゼミ」について紹介します。管理会計論については下記にシラバスのリンクを貼るので興味のある方はぜひ確認してみていください。今回、末松ゼミに所属している学生にインタビューを行い、学生目線での取り組みの内容や印象について調査してみました。

末松ゼミは講義にもあるとおり経営判断を行う際に用いられる、管理会計を専門とするゼミです。第1タームは、そうした管理会計の考え方を養うため、有価証券報告書などを基に、今後この企業が行う事業の展望や採算について考察していきます。ちなみに、昨年(2024年)はオリエンタルランドの有価証券報告書や統合報告書を基に新しく作られたエリアの採算をどのように取っていくのかという考察をみんなで取り組み、excelで先生に調査報告を行ったそうです。話を聞いただけでは、かなり難しそうという印象を個人的に受けましたが、先生の助言もありながら、全員で協力して行っていくことができるため、管理会計の知識や計算をかなり身につけることができたそうです。

3・4タームでは主に輪読(りんどく)を行っていながら管理会計だけでなく全般的に経営学を学んでいきます。輪読とは数人が一つの本を順番に読んで解釈をし、問題点について議論をする活動です。ゼミで扱う文献や書籍は全員が理解した状態であるのが理想ですが、自力で厚い学術書や研究書をすべて理解するのは全員ができるとは限りません。そのため、事前に役割を割り振り、その章について短い時間で発表を行うことで、文献への知見を全員で深めることができます。

昨年度の末松ゼミでは「アメーバ経営」や「実学」に関する書籍を章ごとに担当を分けて輪読を行ったそうです。株主などの世間に公表する「財務会計」と異なり、企業の経営方針を定めるための管理会計ではこうした分野の知見が必要になってくるそうです。

入念な卒業論文への対策

末松ゼミは卒業論文を書くための取り組みが他のゼミと比べても、かなり早いという特徴があります。大雑把にどの様なテーマについて研究するかという草案の提出を2年生の終わりに提出し、3年生では、選んだ自分のテーマについての文献を集めながら、具体的にテーマを深掘りしていきます。4年生に進級した段階で骨組みが完成しており前期にはほとんどの学生が終了段階に入るそうです。テーマは管理会計に関するもので、制限は特にないため、自分が調査してみたい、研究してみたいものに集中して取り組むことができます。卒業論文は経済学部の埼大生は必ず取り組まなければならないので、せっかくやるなら力を入れて取り組みたい、早めに卒業論文に取り組んで余裕をもって卒業したい方はおすすめのゼミになるかもしれません。

末松ゼミにはどんな人が入ってる?

最後にゼミの雰囲気や学生について直接聞いてみたのでいくつか紹介します。
インタビューした学生いわく、全体的に真面目な印象があるという意見がある一方で、メリハリがあり取り組む時は集中して取り組むことができる人が多いそうです。また、末松教授に対する印象については、「管理会計についての講義は熱意が高く固い性格という印象を持つかもしれないが、質問や発表のフィードバックは丁寧に話してくれる学生に対して真摯な人」という話や「飛行機好きの優しいおじさん笑」という意外な一面もあることから、ゼミの雰囲気と同じくメリハリのある優しい先生であることがインタンビューを通して感じました。

まとめ

今回は管理会計について研究を行っている末松ゼミについて紹介しました。卒業論文への入念な取り組みから分かるように学生が実践的な知識を身につけるための取り組みを行っているゼミであるということが今回のインタビューを通して伝わったのではないかと思います。末松ゼミに興味を持った方、管理会計について興味を持った方は、下記のシラバスをぜひご覧いただければと思います。ではまた次回のゼミ紹介でお会いしましょう!

管理会計論 シラバス

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