
荒川を超えろ 第二回「埼大生の良いところ」
2025.10.27
2025.10.27

前回の記事では、埼玉と東京との隔たりの象徴としての荒川を超える意味について髙木さんにお話を伺いました。横たわる荒川を、物理的にも、意識の上でも越えて、荒川の外の人たちを知ることで埼大の事も見えてきます。そこで、第二回ではその埼大生らしさを掘り下げて「埼大生の良いところ」をテーマにインタビューしていきたいと思います。
埼大生の3つの強み
ひよこ「前回のお話の中で、東京に出ることで埼大生の良さがわかるとありましたが、具体的には埼大生にはどんな特徴があるのでしょうか。」
髙木さん「埼大生のいいところは、素直さ・探求心・他者貢献の3つだと思います。」
① 素直さ:そのまま受け取る力
髙木さん「埼大生は、素直な人が多いです。言われたことをまっすぐ受け取って、丁寧にやり遂げることができる。約束を守る、期限を守る、言われたことを正確に理解する、とかそういう当たり前のことをちゃんとできるのは、実はすごいことなんです。信頼を得る力は、頭の良さとは別な種類の能力で、大きな武器になるはずです。」
ひよこ「たしかに、言われたことをちゃんとやるタイプの人が多い気がします。」
髙木さん「良くも悪くも、純粋なんです。全部を丸ごと受け止めているとキャパオーバーしてしまいますから、受け止める力だけでなく、受け流す力も身につけて素直さという「埼大生の強み」を社会に出てもしなやかで折れない強さにしていけるといいですね。身につけるべきは柔軟さ、レジリエンスです。」
② 探究心:わかるまで考え続ける力
髙木さん「もう一つの強みは、わかるまで考え続ける探究心です。埼大生は、本質を理解しようとする力があります。これは、時間がかかって要領が悪く見えることもあるけど、それは表面的に他人の言葉を受け答えしようとしないでちゃんと自分の頭で考えて、自分なりの答えにたどり着こうとするからです。」
ひよこ「たしかに、借りものの言葉で適当に喋っておくことを良しとしない人は多いかもですね。」
髙木さん「そうなんです。この能力を生かす上で大事なのは、その考えを自分の中に閉じ込めず、人に伝わる言葉にして外に出すことです。きちんと考えたことでも人に伝わらなければ他の人にはわかりません。考え抜いたものを言語化して外に出すことで、はじめて意味のある事になります。『理解したい』『知りたい』という欲求があるので、この欲求を行動に繋げて欲しいですね。また面接を見据える上ではテンポよく会話する瞬発力も身に付ける必要があります。」
③ 他者貢献欲求:人のために動ける力
髙木さん「そして三つ目は、他者貢献欲求。埼大生は社会のためになることがしたい、相手の期待に応えたいという気持ちが強いです。これって、働くうえで大事なことです。うまくはまれば凄いパワーになります。「人のために何かしたい」というモチベーションが中長期に大きな事を成し遂げる力にもなっていきます。」
ひよこ「それは結構感じています。他の人を蔑ろにする人はほとんど見ないですね。全体的に善性が高い。」
髙木さん「そう、それがまさに埼大生の良さ。だからこそ、誰の何のために頑張りたいかを曖昧なままにせず自己分析して自分の心が動く仕事を見つけて他者貢献欲求を自分のやりたいことと一致させて欲しい「事業がもたらす価値への共感」「自分のやりたいこと」「感じている社会課題」を話すと採用側も「この人は長く続けてくれる」と感じてくれます。人の役に立ちたいという気持ちは仕事をする上で凄く強いパワーになりますよ。」
埼大生の良さを生かすには
髙木さん「この3つの良さは磨き上げてはじめて使えるものになります。埼大の中だけにいると、強過ぎてしまいます。たとえば素直さが強過ぎると、頑固で融通がきかなくなったり、探求心が行きすぎると自分の世界で完結してしまったり、他者貢献欲求も誰かの役に立っていると感じられないと自信を無くしてしまう事になります。だから、人と関わってバランスを学ぶことが大事。荒川の外には、いろんな価値観の人がいて、関わる事で自分の特徴をどう活かせばいいかが見えてきます。」
ひよこ「なるほど。荒川を超えるのは、自分の良さを磨くためでもあるんですね。」
髙木さん「そのとおり。荒川の外に出て、他の人と交わることで、埼大生の素直さや探求心、他者貢献欲求といった強みが実際の成果や評価に変わっていく。外の人に認められると、自信も生まれるし、自分の意見も通りやすくなる。そうすると仕事も楽しくなるし、チャレンジも増える。いいループに入っていくんです。」
受け身でいるよりも能動的に
髙木さん「就活はもっと楽しくできると思っています。どうやったらワクワクするか。単なる作業ではなくて“企画”だと思ってやって欲しいです。受け身でこなすより、自分で企画して好奇心とアイデアで動くほうがずっと楽しい。「どうしたら自分らしく表現できるか?」を考えながらやると、自然と能動的になります。」
ひよこ「確かに、受動的になってはよくないですね。」
髙木さん「そうです。独自のカルチャーで育まれたこれだけの良さがあるので、埼大の中だけにいないで、荒川の外に視野を広げていって欲しい。“知りたい”“試したい”という好奇心を行動に繋げてみてください。埼大生には、もともとその素質があるんです。」
就活ゼミについて(再掲)
「就活ゼミ」では、埼大生に向けて就活サポートを行っています。選考対策だけでなくインターン選びのアドバイスも受けられます。
サポート内容:就活の始め方、業界研究、企業研究、自己分析、ES添削、面接練習、社員訪問
対象:全学部・全学年・院生も歓迎
来てほしい人:
・周りに一緒に就活する人がいなくて孤独に進めている人
・やり方が分からず、ネットの情報だけに頼ってしまっている人
・ブラック企業に行きたくない人、ホワイト企業の見つけ方
・公務員試験や学業、研究と両立させたい人
・内定実績が無いような倍率が高い企業に挑戦したい人
・留年、休学、起業しようか迷っている人
などなど。述べ200人以上の相談を受けているので何でもお答えできる自信があります。
就活ゼミInstagram:https://www.instagram.com/syukatsusemi/

